離れて暮らす親が「独居老人」になったとき、まず知っておきたいことを、順番にお伝えします。

結論:独居老人とは、一人で暮らしている高齢の方のことです。一人暮らし自体は悪いことではありません。ただ、急な病気や転倒、認知症、孤立といった「もしも」に気づく人がいないことが、いちばんの課題とされています。取手市・守谷市・つくば市には、無料または低額で使える見守りサービスや、何でも相談できる地域包括支援センターがあります。まずは親御さん本人と一緒に、市の窓口へ電話をしてみることから始めてみてください。

「最近、電話をしてもなかなか出ない」「実家の様子が分からず、ふと不安になる」「親は大丈夫と言うけれど、本当にそうなのか」——そんなお気持ちをお持ちの方に向けて書きました。難しい制度の名前が出てきますが、ご安心ください。専門用語には補足をつけています。すべてを一度にやる必要はなく、気になるところだけ読んでいただいてけっこうです。

独居老人とは?「独居」の意味と、孤独・孤立との違い

「独居(どっきょ)」とは、一人で暮らしていることを指します。「独居老人」「独居高齢者」「一人暮らしの高齢者」は、ほぼ同じ意味で使われています。一般には65歳以上の一人暮らしの方を指すことが多く、行政の資料でも「ひとり暮らし高齢者」という言い方がよく使われます。

似た言葉に「孤独」と「孤立」がありますが、意味は少し違います。

言葉 意味 独居との関係
独居 家族と別に、一人で暮らしている状態 住まいの形を表す言葉。それ自体は良し悪しではありません
孤独 一人だと感じる、寂しい気持ち 気持ちの問題。家族と同居していても感じることがあります
孤立 人や地域とのつながりが少なく、困っても助けを求められない状態 独居の方が孤立しやすい面はありますが、独居=孤立ではありません

大切なのは、「一人で暮らしていること」ではなく、「困ったときに、誰かに気づいてもらえる状態かどうか」です。ご近所づきあいや、定期的な連絡、見守りサービスがあれば、一人暮らしでも安心して過ごせる方はたくさんいらっしゃいます。

独居老人が増えている背景と、全国の状況

65歳以上の一人暮らしの方は、年々増えているとされています。その背景には、子どもが独立して夫婦だけになり、やがて配偶者を見送って一人になる、というよくある流れがあります。また、住み慣れた家で暮らし続けたいと望む方が多いことも理由のひとつです。

こうした中で、社会的な課題として注目されているのが「孤立死」です。内閣府の公表によると、2025年に自宅で亡くなった一人暮らしの方のうち、死後8日以上たってから発見された方(孤立死とみなされるケース)は、推計で2万2千人あまり、そのうち65歳以上が約7割とされています(報道による。最新の内容は内閣府の発表でご確認ください)。男性が約8割を占めるという内容でした。

数字だけを見ると不安になりますが、これは「早く気づける仕組み」があれば減らせる問題でもあります。次の章から、具体的にどんな困りごとが起きやすいのか、どう備えられるのかを見ていきましょう。

独居老人に起こりやすい困りごと7つ

ご家族からよくうかがうお悩みを、まとめました。

困りごと 具体的な場面 備えのヒント
① 急病・転倒 浴室や廊下で倒れ、助けを呼べない 緊急通報装置、安否確認センサー、定期的な電話
② 認知症の始まり 同じ話を繰り返す、薬の飲み忘れ、迷子 地域包括支援センターへの早めの相談
③ 食事の偏り 調理が面倒で、簡単なものばかりになる 配食サービス(安否確認も兼ねる)
④ 詐欺・悪質な訪問 電話や訪問販売で不要な契約をしてしまう 留守番電話設定、家族と契約前に相談するルール
⑤ 家の中の危険 段差、火の消し忘れ、物が積み上がり歩きにくい 手すり、整理整頓、家電の見直し
⑥ 孤独感 話し相手がおらず、外出も減る 電話・訪問の見守り、地域の集まりへの参加
⑦ 将来の備え 財産、連絡先、希望をまとめていない エンディングノート、生前整理

すべてに備える必要はありません。まずは「①急病・転倒」と「②認知症の始まり」に気づける仕組みをつくるだけでも、安心感は大きく変わります。

取手市・守谷市・つくば市で使える見守り・支援サービス

ここでは、当社の対応エリアである取手市・守谷市・つくば市の、市が行っている主なサービスをご紹介します。内容は各市の公式サイトで確認したものですが、対象者や費用は変更されることがあります。申し込む前に、必ず各市の窓口へご確認ください。

取手市のサービス

取手市では、65歳以上のひとり暮らし高齢者などを対象に、次のようなサービスがあります。窓口は高齢福祉課(市役所代表 0297-74-2141)です。

サービス名 内容 費用の目安
配食サービス 夕食のお弁当を届け、安否も確認。調理や買い物が難しい方が対象(調査で決定) 1食430円
愛の定期便 週3回まで自宅を訪問し、乳酸飲料を配布。安否確認が必要な方が対象 無料
あんしんコール 週1〜2回、電話で様子をうかがう。外出の機会が少ない方が対象 無料
緊急通報システム 緊急ボタンで警備会社に通報。安否センサーも付き、24時間動きがない場合にも対応。病弱な方などが対象 設置時に所得に応じた一部負担あり
市民による在宅福祉サービス 身の回りの手伝いを、市民の協力会員が行う(取手市社会福祉協議会 0297-72-0603) 1時間700円

取手市の見守りサービスの詳しい内容は、親が一人暮らしになったら|取手市・守谷市の見守りサービスでも解説しています。

守谷市のサービス

守谷市には「ひとり暮らし高齢者等緊急通報サービス」があります。市内在住の65歳以上でひとり暮らしの方が対象で、次のような内容です。

  • 通報ボタンを押すと警備会社につながり、必要に応じて警備員が駆けつけます
  • 自宅内に安否確認センサーを設置し、24時間反応がないと自動で通報されます
  • 健康に関する相談を、24時間365日受けられます
  • 費用は導入時に1万円(市民税が非課税の方は負担なし)で、継続費用はかかりません

申し込みは、本人確認ができるものを持って、健幸長寿課(市役所 0297-45-1111、内線173)の窓口へ。守谷市のその他の配食などのサービスは、確認できた範囲では記載がないため、健幸長寿課へお問い合わせください。

つくば市のサービス

つくば市には「緊急通報システム事業」があり、ひとり暮らしの高齢者に緊急通報機器(固定型か携帯型のどちらか)を貸し出しています。主な条件は次のとおりです。

  • 市内に住所があり、同じ敷地や建物内に親族がいない、ひとり暮らしの方
  • 65歳以上で、病弱などのため緊急時に自力で通報するのが難しい方、または75歳以上の方
  • 緊急時に鍵を開けてくれる協力員が1人以上いること(申請後、市が調査を行います)
  • 市町村民税が課税されている方は、費用の一部を自己負担

申し込み先は高齢福祉課(つくば市役所 029-883-1111)です。申請書は窓口か市のサイトで入手でき、郵送でも受け付けているとされています。

困ったときの相談窓口|地域包括支援センターとは

「何から相談したらいいか分からない」というときは、地域包括支援センターがおすすめです。保健師、社会福祉士、主任ケアマネジャー(介護の専門家)などが、高齢者とそのご家族の相談を無料で受けてくれます。担当センターは、お住まいの地区で決まっています。

地域 窓口の例 電話番号
取手市 地域包括支援センターはあとぴあ(井野) 0297-71-3210
取手市 地域包括支援センター緑寿荘(野々井) 0297-63-4111
取手市 地域包括支援センターさらの杜(下高井) 0297-70-2801
取手市 地域包括支援センター藤代なごみの郷(椚木) 0297-70-3756
取手市 地域包括支援センター社会福祉協議会ふじしろ(藤代) 0297-86-6221
守谷市 北部地域包括支援センター(北守谷・大井沢・大野地区) 0297-21-2824
守谷市 南部地域包括支援センター(守谷・高野・みずき野地区) 0297-38-4345
つくば市 福祉部 地域包括支援課(市役所) 029-883-1111

取手市・守谷市のセンターは、平日の午前8時30分から午後5時15分までが受付時間です(祝日・年末年始を除く)。つくば市の地域包括支援課は平日の午前8時45分から午後4時30分までです。受付時間は変わることがあるため、電話でご確認ください。担当地区が分からないときは、市役所に電話をすれば案内してもらえます。

離れて暮らす家族ができる見守りの工夫

市のサービスのほかに、ご家族ができる工夫もたくさんあります。無理のない範囲で、できそうなものから試してみてください。

  • 電話の曜日と時間を決める:「毎週日曜の夕方」など、決まった時間だと、出なかったときに異変に気づきやすくなります
  • 近所の方や民生委員さんの連絡先を聞いておく:いざというとき、様子を見に行ってもらえる人がいると心強いものです
  • かかりつけ医・薬・保険証の場所をメモしておく:救急のときに役立ちます
  • 合鍵の預け先を決める:信頼できる親族や協力員に預けておくと、駆けつけるときに慌てません
  • 電気・ガス・水道の使用状況を知らせるサービス、見守りカメラ、センサー:民間にもさまざまな商品があります。ご本人が「見張られている」と感じないよう、必ず話し合ってから決めましょう
  • ご近所への挨拶:帰省のときに一言声をかけておくだけでも、地域の目が増えます

見守りで一番大切なのは、ご本人の気持ちを尊重することです。「心配だから」と一方的に進めると、かえって負担に感じてしまう方もいます。「私が安心したいから、お願いできる?」という伝え方が、うまくいくことが多いようです。

独居老人の「寂しさ」への対策

一人暮らしの寂しさは、体の健康にも影響するとされています。次のような小さなつながりが、心の支えになります。

  • 老人福祉センターや地域のサロン、体操教室など、人が集まる場所へ顔を出す
  • 電話や訪問型の見守りサービスで、定期的に話す相手をつくる
  • 趣味の仲間、ボランティア、庭いじりなど、「役割」や「楽しみ」をもつ
  • スマートフォンのビデオ通話で、お孫さんの顔を見る

「人づきあいが苦手」という方も多いので、無理に勧めず、ご本人が「それならやってみようかな」と思えるきっかけを探してあげてください。

元気なうちに進めたい「家の片づけ」と生前整理

独居の方にとって、家の片づけは安全対策でもあります。物が多いと、つまずいて転倒したり、非常時に避難しにくくなったりします。また、本人が亡くなったあと、残された家族が一人で大量の荷物を片づけるのは、体力的にも気持ち的にも大きな負担です。

だからこそ、元気なうちに少しずつ整えておくことをおすすめします。

  1. 通路や玄関、階段に置いてある物を減らす
  2. 大切な書類(通帳、保険、年金、契約書など)の保管場所を、ご家族と共有する
  3. 「残したい物」「誰かに譲りたい物」「処分してよい物」をざっくり分ける
  4. 希望や連絡先を、エンディングノートに書いておく

進め方は生前整理とは?何をするのか・進め方、書き方は生前整理ノート(エンディングノート)の書き方で、やさしく解説しています。「いつから始めればいいの?」という方は生前整理はいつから始める?もあわせてご覧ください。また、将来の住まいを考える場合は茨城県の老人ホーム・サ高住の探し方が参考になります。

もしものとき、遺品整理や特殊清掃もご相談ください

もし、ご家族が独居のまま亡くなられ、しばらく発見されなかった場合は、お部屋の状況によって通常の遺品整理だけでは済まないことがあります。そのようなときは、専門の清掃が必要になることもあります。詳しくは特殊清掃とは?費用相場・作業の流れをご覧ください。

片づけDo!は、取手市・守谷市・つくば市を中心に、遺品整理のご相談をお受けしています。費用の考え方は料金の目安、依頼の流れはご依頼の流れで、ご案内しています。エリア別のご案内は取手市・守谷市・つくば市のページをご覧ください。

独居老人についてよくあるご質問

Q. 独居老人は何歳からですか?

法律で決まった年齢はありません。行政の統計や制度では、65歳以上の一人暮らしの方を「ひとり暮らし高齢者」とすることが多く、市のサービスによっては75歳以上などの条件が付くこともあります。

Q. 親が「見守りはいらない」と言うときは?

頭ごなしに勧めず、「何かあったときに、私が困るから」とご家族の気持ちとして伝えるのがおすすめです。まずは週1回の電話など、負担の少ないものから始めると受け入れやすくなります。地域包括支援センターに、家族だけで相談することもできます。

Q. 親の様子がおかしいと感じたら、どこに相談すればいいですか?

まずは、親御さんのお住まいの地区を担当する地域包括支援センターへご相談ください。物忘れや生活の乱れなど、気になる点をそのまま伝えて大丈夫です。緊急性が高いと感じるときは、迷わず救急(119番)へ連絡してください。

Q. 遠方に住んでいて、実家の片づけが進みません。

お電話やフォームでのご相談も承っています。まずは、どこから手をつけるかのご相談だけでもかまいません。

まとめ|まずは市の窓口か、地域包括支援センターへ

独居老人という言葉には、少し寂しい響きがあるかもしれません。けれど、一人暮らしは、自分らしく暮らす選択でもあります。大切なのは、「何かあったときに気づける仕組み」と「相談できる先」を、元気なうちにつくっておくことです。

家の片づけや遺品整理、実家の整理に関するご相談は、片づけDo!がお受けしています。お電話は 0120-306-122、お見積もりやご相談は無料見積もりフォームへお進みください。「何から相談したらいいか分からない」という段階でも、けっこうです。

無料見積もり依頼フォーム

この記事に関するお見積もり・ご相談はこちらから。秘密厳守で対応いたします。



    現地を見に来てほしい方は、日時をご指定ください





    ※ お見積り後のキャンセルもOKです。お気軽にどうぞ。
    ※ 送信をもって個人情報保護方針にご同意いただいたものとします。