「エンディングノートのおすすめを知りたい」という方に、失敗しにくい選び方を、順番にお伝えします。

結論:エンディングノートは「どれが一番か」よりも、「ご自分が続けられるか」で選ぶのがいちばんです。書く項目が多すぎず、ご自分の年齢やお気持ちに合い、手元に置きやすい一冊を選べば十分です。迷ったら、まずは無料で手に入るもの(自治体の配布など)から始めて、書きやすいかどうかを試してみる方法がおすすめです。

書店には人気の商品がたくさん並んでいますが、「人気」や「ランキング」が、そのままご自分に合うとは限りません。この記事では、特定の商品名ではなく、選ぶときに見ておきたい4つのポイントと、書いておくと家族が助かる内容をまとめました。専門用語には補足をつけています。気になるところだけ読んでいただいてもけっこうです。

エンディングノートとは?終活ノート・生前整理ノートとの違い

エンディングノートとは、ご自身の情報や希望、ご家族へのメッセージを書き残しておくノートのことです。「終活ノート」「生前整理ノート」「わたしノート」などの名前で売られていますが、基本的には同じ目的のもので、呼び方や構成が少しずつ違うだけです。

  • エンディングノート・終活ノート:もしものとき(入院・介護・万が一)に備えて、希望や連絡先を書く
  • 生前整理ノート:持ち物・財産・書類の整理を進めるための記録に重きを置く
  • 自分史・思い出ノート:これまでの歩みや家族への感謝を書くことが中心

言葉の違いについては、生前整理と終活・断捨離・老前整理は何が違う?で詳しく整理しています。

エンディングノートの選び方|迷ったときの4つのポイント

「おすすめ」を探すときに、次の4つを順番に確認すると、選びやすくなります。

ポイント 見るところ こんな方に
① 書く量 ページ数・項目数。多すぎると途中で止まりやすい はじめての方は、薄めの一冊や、項目が少ないものから
② 書式 記入欄の大きさ、字の大きさ、チェック式か自由記述か 高齢の方は、大きな文字で書き込みやすいもの
③ 内容 医療・介護の希望、お金や書類、葬儀やお墓、家族へのメッセージがそろっているか ご家族に伝えたいことが多い方は項目が豊富なもの
④ 価格・入手のしやすさ 無料〜数千円が目安。自治体や金融機関での配布もある まず試したい方は、無料のものから

価格は商品によって幅があります。無料で配られているものと、有料のものとで、書く内容に大きな差があるとは限りません。

年代・状況別|どんなエンディングノートが合うか

高齢の方(70代以上):文字が大きく、書く量が少ないもの

エンディングノートの「おすすめ 高齢者」で探される方が多いのは、書き込みやすさを重視されるためです。手が疲れにくい大きな記入欄、1ページに書く項目が少ないもの、ふりがな付きのものが続けやすいようです。ご家族が一緒に確認しながら書くのも一つの方法です。

50代・60代:実家の親の分もあわせて考える

50代・60代の方は、ご自身のためだけでなく、ご両親のこれからを考えて探されることも多いです。「ご自身用」と「親に勧める用」は分けて考え、まずご自身が一冊書いてみてから、親御さんに勧めると、切り出しやすくなります。

40代以下:書き込み式にこだわらず、スマホやパソコンでもよい

40代・30代の方は、紙のノートよりも、パソコンやスマホのメモで書き始める方もいます。ただし、書いた場所をご家族が分からなければ意味がないので、「どこに保管しているか」だけは、信頼できる方に伝えておきましょう。

一人暮らしの方:緊急連絡先と保管場所を最優先に

一人暮らしの方は、ご自身に何かあったときに、周りの方が迷わないことが大切です。緊急連絡先、かかりつけ医、鍵や書類の場所を最初に書いておくと安心です。見守りや相談先については、独居老人とは?取手・守谷・つくばで使える見守り・相談先もご覧ください。

エンディングノートに書いておくと家族が助かる内容

市販のものでも、無料のものでも、次の内容が書ける欄があるかを確認すると、後悔しにくくなります。

  • 基本情報:氏名、生年月日、住所、血液型、緊急連絡先
  • 医療・介護の希望:かかりつけ医、持病、飲んでいる薬、延命治療や介護の希望
  • お金・契約:銀行・保険・年金・クレジットカード・サブスクの一覧(暗証番号そのものは書かず、保管場所を示すのが安全です)
  • デジタル:スマホ、パソコン、SNS、ネットバンキングの有無と連絡先
  • 持ち物・家:形見にしたい物、処分してよい物、鍵や権利書などの場所
  • 葬儀・お墓・供養:希望の形式、呼んでほしい方、菩提寺の有無
  • ご家族へのメッセージ:感謝の言葉など

「持ち物・家」の欄は、あとで遺品整理をするご家族が、いちばん助かる部分です。どの物を残し、どの物は手放してよいのかを書いておくだけで、ご家族の負担は大きく変わります。

エンディングノートに法的効力はある?遺言書との違い

大切な点なので、はっきりお伝えします。エンディングノートには、一般に法的な効力はないとされています。財産の分け方など、法的に守ってほしい希望は、ノートではなく「遺言書」で残す必要があります。

項目 エンディングノート 遺言書
法的効力 原則なし(希望や情報を伝えるもの) あり(法律で決められた形式を守る必要がある)
書く内容 自由(医療・葬儀・気持ちなど) 主に財産の分け方など
書き直し いつでも自由に書き直せる 形式のルールがあり、作り直しには注意が必要

遺言書を法務局で預かってもらう制度については、茨城県の遺言書保管制度|法務局の窓口・手数料・必要書類で説明しています。相続や税金に関わる内容は、状況によって扱いが異なるため、司法書士・税理士・弁護士などの専門家にご確認ください。

無料で手に入れる方法と、取手・守谷・つくばでの探し方

エンディングノートは、有料の商品だけでなく、無料のものもあります。主な入手先は次のとおりです。

  • 市役所・地域包括支援センター:高齢福祉の窓口で配布やダウンロードが案内されていることがあります
  • 金融機関・保険会社・葬祭関連の会社:来店時や資料請求で、無料で配られていることがあります
  • 書店・インターネット通販:数百円〜数千円ほどが目安です

配布の有無や、受け取れる窓口は、市によって異なり、内容が変わることもあります。茨城県内の配布状況は、生前整理ノート(エンディングノート)の書き方|無料で始める方法でまとめています。取手市・守谷市・つくば市にお住まいの方は、お住まいの市の高齢福祉の窓口か地域包括支援センターに、電話で確認していただくのが確実です。

書き始めるときのコツ|完璧を目指さなくて大丈夫

  • 書けるところから書く:最初のページから順番に書く必要はありません
  • 鉛筆で書く:気持ちや状況が変わったら、書き直せるようにしておきます
  • 保管場所を家族に伝える:書いても見つからなければ意味がありません。ただし、通帳や印鑑と一緒に保管するのは避け、信頼できる方に場所だけ伝えておくと安心です
  • 年に1回見直す:誕生日やお正月など、決まった日に見直す習慣をつけます

書き方の詳しい手順は生前整理ノートの書き方に、持ち物から始める進め方は身辺整理とは?意味・やり方と始める順番にまとめています。

ノートを書いたあとの「持ち物の整理」が進まないときは

ノートに「処分してよい物」を書いても、実際の片づけは体力も時間も必要です。ご自宅の物が多い、遠方で通えない、思い出の品の前で手が止まってしまう、というときは、無理をなさらないでください。

片づけDo!は、取手市・守谷市・つくば市を中心に、茨城県内で遺品整理・生前整理のお手伝いをしています。

エンディングノートについてよくあるご質問

Q. エンディングノートは何歳から書くものですか?

決まった年齢はありません。定年、子どもの独立、入院や介護の経験などをきっかけに、50代・60代から書き始める方が多いようです。元気なうちのほうが、落ち着いて考えられます。

Q. 有料と無料で、どちらを選べばよいですか?

まずは無料のものを試し、書きやすいかを確かめる方法がおすすめです。もっと詳しく書きたくなったら、有料のものに移ることもできます。

Q. 暗証番号やパスワードも書いてよいですか?

悪用や紛失のおそれがあるため、暗証番号そのものは書かず、「どこに記録があるか」を示すのが安全です。

Q. 家族に内容を見せなければいけませんか?

必ずしも見せる必要はありません。ただし、ノートがあること、保管している場所は、信頼できる方に伝えておくと安心です。

Q. 書いたノートは、遺言書の代わりになりますか?

一般に、法的な効力はないとされています。財産の分け方など法的に残したいことは、遺言書で準備してください。詳しくは専門家にご確認ください。

まとめ|自分に合う一冊を、気軽に始めましょう

エンディングノートは、「書く量」「書式」「内容」「価格」の4つを見て、続けられるものを選ぶことが大切です。無料のものから試して、合わなければ別のものに替えても構いません。ご家族のためにも、ご自身の安心のためにも、できるところから少しずつ始めてみてください。

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