「そろそろ運転をやめてほしいけれど、どう切り出せばいいか分からない」——親の運転免許について悩むご家族は少なくありません。結論から言うと、運転免許の自主返納は警察署・運転免許センターで手続きでき、65歳以上であれば「運転経歴証明書」の交付を受けたうえで、市町村ごとの交通費支援を受けられる場合があります。取手市・守谷市・つくば市では支援の内容が異なるため、この記事で違いを整理してお伝えします。
この記事は、実家の片付けや将来の相続を見据えているご家族に向けて、返納の手続き方法、市町村別の支援制度、そして「まだ元気なうちにできる備え」についてまとめたものです。医療・介護・法律に関わる内容は個別の事情によって異なるため、詳細は専門家や各窓口にご確認ください。
運転免許の自主返納とは
自主返納とは、加齢や病気などによる身体機能の低下で運転に不安を感じる方が、運転を継続する意思がないときに、自ら申請して免許の全部または一部を取り消す制度です。強制ではなく、あくまで本人の申請に基づく制度のため、家族が代わりに手続きすることはできません。
茨城県内での申請先は、運転免許センター・警察署・警察センター・交番・駐在所です。申請には、保有している有効な運転免許証が必要になります(マイナ免許証の場合はマイナンバーカードも)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請できる場所 | 運転免許センター、警察署、警察センター、交番、駐在所 |
| 問い合わせ先 | 茨城県警察運転免許センター 029-293-8811 |
| 必要なもの | 有効な運転免許証(マイナ免許証の場合はマイナンバーカードも) |
| 手数料 | 返納自体は無料。「運転経歴証明書」の交付は有料 |
※2026年8月時点の情報です。最新の手続き内容は茨城県警察の公式サイトでご確認ください。
「運転経歴証明書」とは?身分証明書として一生使える
免許を返納すると身分証明書がなくなってしまうことを心配される方が多いのですが、申請により「運転経歴証明書」の交付を受けることができ、これは運転免許証と同様に公的な身分証明書として使い続けられます。銀行口座の手続きや各種契約の際にも使えるため、返納をためらう理由の一つがこれで解消できます。
また、茨城県では自主返納者に対する「高齢運転者運転免許自主返納サポート事業」があり、運転経歴証明書を協賛店で提示することで、割引や配送料優遇などの特典を受けられます。
市町村別の交通費支援制度|取手市・守谷市・つくば市
県の特典サービスとは別に、市町村ごとに独自の交通費支援制度を設けている場合があります。当社の対応エリアである3市の内容を、各市公式サイトおよび茨城県公表資料(令和6年度時点)で確認しました。
| 市 | 免許返納を要件とする支援制度 | 内容 | 問い合わせ先 |
|---|---|---|---|
| 取手市 | 市独自の返納要件付き支援金は確認できず | 70歳以上向けのコミュニティバス「シルバー割引定期券」(3,000円で3か月間有効、免許返納は要件ではない)は別途あり | 取手市都市計画課 0297-74-2141 |
| 守谷市 | あり | 65歳以上で全部の運転免許を自主返納した市民に、モコバス・デマンド乗合交通の共通利用券(200円券・100円券各35枚)を1人1回限り交付 | 守谷市都市計画課 0297-45-1111 |
| つくば市 | あり | 65歳以上で自主返納した方に「つくバス乗車券」または「PASMO」を交付。返納時の免許有効期間に応じ6,000円〜10,000円分(1人1回限り、交付まで1か月程度) | つくば市防犯交通安全課 029-883-1111 |
※2026年8月時点で各市公式サイトおよび茨城県「市町村における運転免許自主返納者等に対する公共交通機関利用の優遇制度一覧」(令和6年度時点)を確認したもので、最新の内容や制度改廃は各市へ直接お問い合わせください。取手市については、免許返納そのものを要件とする独自の支援金は公式サイト上で確認できませんでした。憶測で金額をお伝えすることは避け、この記事では「制度が確認できなかった」という事実のみをお伝えしています。
返納をためらう理由と、その対処法
「まだ運転できる」「病院や買い物に車がないと困る」——ご本人が返納をためらう理由の多くは、生活の足を失う不安です。いきなり全面返納を迫るのではなく、段階的な選択肢を知っておくと話し合いがしやすくなります。
- サポートカー限定免許への切り替え:自動ブレーキなどを搭載した安全運転サポート車に限定して運転を認める免許です。免許更新のタイミングで自主的に切り替えられます
- 高齢者講習・認知機能検査の受診:70歳以上は高齢者講習、75歳以上は認知機能検査が更新時に義務付けられています。結果を家族で一緒に確認することが、話し合いのきっかけになることもあります
- デマンドタクシー・コミュニティバスの試し利用:返納前に一度、地域の公共交通を試しに使ってみることで、生活が成り立つイメージを持ってもらいやすくなります
認知機能検査の結果、認知症のおそれがあると判定された場合は医師の診断が必要になることもあります。運転の可否に関わる医学的判断は、かかりつけ医や専門医にご相談ください。
免許返納は「実家の今後」を考えるきっかけにもなる
親が運転をやめるタイミングは、日々の買い物や通院の手段だけでなく、「このまま実家で一人暮らしを続けられるか」を家族で話し合うきっかけにもなります。見守りサービスの利用や、将来的な実家じまい・空き家対策についても、早めに情報を集めておくと安心です。
取手市・守谷市の見守りサービスについては、こちらの記事もご参考ください。
将来、実家をどうするか考え始めた際は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
よくある質問
Q. 家族が代理で返納の手続きをすることはできますか?
A. 自主返納は本人の意思に基づく申請のため、原則として家族が代理で手続きすることはできません。ただし、ご本人に付き添って窓口に行くことは可能です。
Q. 免許を返納すると身分証明書がなくなりますか?
A. 「運転経歴証明書」の交付を受ければ、公的な身分証明書として使い続けられます。マイナンバーカードの取得もあわせて検討するとよいでしょう。
Q. 支援制度はどこに申請すればいいですか?
A. 免許返納の手続き自体は警察署や運転免許センターで、市町村独自の交通費支援は各市の担当課(都市計画課や防犯交通安全課など)で別途申請が必要です。手続き先が異なる点にご注意ください。
片づけDo!では、実家の片付けや将来の空き家対策についてもご相談を承っています。まずはお気軽にお問い合わせください。
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