「親の家に行ったら、物が積み上がっていて足の踏み場がなかった」「何度言っても捨てようとしない。これは“ためこみ症”なのだろうか」——そうお悩みの方は少なくありません。まず、次の3点を押さえてください。

結論:①ためこみ症(ホーディング障害)は、物を捨てることが「どうしてもできない」状態が続き、暮らしに支障が出ているものをさす言葉とされています。単なる「だらしなさ」や「収集癖」とは区別して考えられています。②ご本人は困っていると自覚していないことも多く、責めたり、勝手に捨てたりすると関係がこじれやすくなります。③診断は医師が行うものです。ご家族は決めつけず、相談窓口と片づけの専門店の力を上手に借りることが現実的です。

この記事では、ためこみ症の特徴や「収集癖」「溜め込み」との違い、ご家族の接し方、取手市・守谷市・つくば市周辺での片づけの進め方を、順番にご説明します。なお、病気かどうかの判断はできませんので、気になる場合は医療機関や公的な窓口にご相談ください。

ためこみ症(ホーディング障害)とは?

ためこみ症は「ホーディング障害」とも呼ばれ、持ち物の実際の価値に関係なく、物を手放すことがとても難しくなり、物がたまって居住スペースが本来の使い方ができなくなる状態をさす言葉とされています。医学書では、手放すことを考えるだけで強い苦痛を感じたり、仕事や家庭、人づきあいに支障が出たりする場合に、診断の目安になるとされています。

青年期に始まって少しずつ進み、30代半ば以降に生活上の問題として表に出ることがある、また、ご本人が問題だと感じていないことが多い、といった説明もあります。高齢のご両親の家で初めて気づく、というご家族も多いようです。

「収集癖」「溜め込み」とどう違う?ためこみ症の特徴

「ためこむ」という言葉は日常でもよく使われますが、趣味の収集や、片づけが苦手なだけの場合とは分けて考えられています。違いの目安を表にまとめました。

項目 趣味の収集(収集癖) ためこみ症が疑われる状態
物の扱い 整理して、飾る・しまうなど管理できている 整理されないまま積み上がり、どこに何があるか分からない
物の価値 集める対象がはっきりしている 価値の低い物や、ごみに近い物も手放せない
手放すとき 納得して売る・譲ることができる 捨てることを考えるだけで強い不安や苦痛を感じる
暮らしへの影響 生活スペースは保たれている 居間や台所、寝る場所まで物であふれ、使えなくなる
人との関わり 人に見せることもできる 恥ずかしさから、家族や業者を家に入れなくなることがある

ここに挙げた内容は目安であり、これだけで「病気」と決めることはできません。「物が捨てられない病気」「捨てられない病気」といった言葉で検索される方も多いのですが、診断は医師にしかできないことをご承知おきください。

物が捨てられないのはなぜ?考えられる背景

ためこみ症の原因は一つに決まっていないとされています。ご本人の中では、次のような気持ちが重なっていることがあります。

よくある気持ち ご本人の中で起きていること
「いつか使うかもしれない」 将来の「もったいない」「困るかも」という不安が強く、判断を先延ばしにする
思い出や安心感がある 物が、亡くなった方や過去とのつながり、心の支えになっている
何から捨てるか決められない 物の要・不要を判断するのが苦しく、手がつけられなくなる
新しく手に入れることをやめられない 本や雑誌、日用品、買い物の袋などが、気づかないうちに増え続ける
ご本人に自覚がない 散らかっていることを問題と感じておらず、片づける必要性を感じない

配偶者やご家族を亡くされた後、気力が落ちて一気に物が増える、という場合もあります。似た状態はセルフネグレクトや、片付けられない病気とされる状態でも見られますので、あわせてご覧ください。

親がためこみ症かもしれないとき|ご家族の接し方

「親が物を捨てない」ことで、ご家族はつらい思いをされます。ただ、ご本人にとって物は大切な存在であることが多く、強い言葉で責めるほど、かたくなになりがちです。

避けたい対応 おすすめの対応
「ごみばかり」「だらしない」と責める 「体が心配」「転ばないか心配」と、気持ちを伝える
本人のいない間に勝手に捨てる 本人の目の前で、一緒に1つずつ確認する
一度に全部片づけさせようとする 玄関、トイレへの通り道など、安全のための小さな場所から始める
家族だけで抱え込む 市の窓口や地域包括支援センター、専門店に早めに相談する

積み上がった物は、転倒、火災、害虫、においなどの危険につながることがあります。安全のための最低限の通路だけでも確保できるよう、少しずつ進めるのが現実的です。

ためこみ症は治る?治療・相談先の考え方

「溜め込み症 治った」と検索される方もいらっしゃいます。医学書では、ためこみ症に焦点を当てた認知行動療法が第一の治療とされ、物を手放す練習や、新たに物を入手するのを控えること、判断する力をつけることを目指す、と説明されています。状況によっては、お薬が役に立つ場合もあるとされています。ただし、治療の効果や経過には個人差がありますので、詳しくは医師にご相談ください。

相談先 こんなときに
お住まいの市の保健センター・福祉の窓口 ご本人やご家族の心身の状態が心配なとき(取手市・守谷市・つくば市とも公式サイトでご確認ください)
地域包括支援センター 高齢のご家族の暮らしや介護についての相談
茨城県の精神保健福祉センター こころの悩みを専門の窓口に相談したいとき(受付方法は公式サイトでご確認ください)
精神科・心療内科などの医療機関 診断や治療を希望するとき
片づけ・遺品整理の専門店 量が多く、ご家族だけでは手に負えないとき

ゴミ屋敷になっているときの片づけの進め方

ためこみ症が背景にあると、「ゴミ屋敷 溜め込み症」と呼ばれる状態まで物が増えることがあります。ご本人の気持ちに配慮しながら、次の順番で進めると、無理が少なくなります。

ステップ 内容
1. 現状を確認する 写真を撮り、物の量、危険な場所、残したい物を整理する
2. ご本人と約束を決める 「これだけは残す」を先に決め、勝手に処分しない約束をする
3. 専門店に見積りを依頼する 現地を見たうえで、作業日数と費用の目安を確認する
4. 仕分けと搬出 貴重品・思い出の品を取り分け、不用品を分別して搬出する
5. 清掃と、その後 必要に応じて清掃や特殊清掃を行い、再びたまらない工夫を考える

費用は部屋の広さや物の量、においの状態などで大きく変わるため、「〜円」と断定はできません。ゴミ屋敷状態の目安はゴミ屋敷の片付け費用はいくら?部屋の広さ別の目安、全体の考え方は料金の目安をご覧ください。においや汚れが強い場合は特殊清掃もご案内しています。

ご家族が亡くなった後に、ためこまれた家が残ったら

ご両親が亡くなり、実家に大量の物が残されていた、というご相談も多くあります。そのような場合は、焦って一度に処分せず、次の順番で進めると安心です。

  • 通帳、印鑑、権利書、保険証券、思い出の写真など、大切な物を先に探して取り分ける
  • 相続や名義に関わる書類は、処分する前に必ず確認する
  • 物の量が多いときは、遺品整理の専門店に仕分けから任せる

相続の手続きや期限は状況により異なりますので、専門家にご確認ください。進め方は遺品整理のご案内とご依頼の流れで、売れる物・引き取れる物は不用品回収のページでご説明しています。

ためこみ症に関するよくあるご質問

Q. ためこみ症とホーディング障害は同じですか。
A. 一般には同じ状態をさす言葉として使われます。診断名としては「ためこみ症」と呼ばれることが多いようです。

Q. 物を捨てられないのは、ためこみ症でしょうか。
A. 捨てられないだけでは判断できません。生活に支障が出ているか、手放すと強い苦痛があるかなどが目安とされています。気になる場合は医師にご相談ください。

Q. 親が片づけを嫌がります。どうすればよいですか。
A. 無理に進めず、まず困りごと(転倒の心配など)を共有してください。地域包括支援センターなどにも相談できます。

Q. 本人の同意なしに片づけてもよいですか。
A. 勝手に処分すると、信頼関係が崩れ、再びため込む原因になることがあります。ご本人と相談しながら進めることをおすすめします。

Q. 相談だけでも依頼できますか。
A. はい、お見積りだけでもけっこうです。現地を拝見し、費用の目安をご案内します。

ためこまれたお住まいのお片づけは、片づけDo!へご相談ください

片づけDo!は、取手・守谷・つくば周辺で、遺品整理と実家の片づけをお手伝いしている専門店です。物の量が多くても、ご家族のお気持ちやご本人の思い入れを伺いながら、責めることなく、丁寧に進めます。まずはお見積りだけでもけっこうです。

お片づけの後に、建物の解体をお考えの場合は、グループ内で解体工事専門店(解体Do!)を運営していますので、解体のご案内もご覧ください。

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