片付けられない状態が続くと、「これは病気なのだろうか」と心配になりますよね。
結論:①「片付けられない病気」という正式な病名があるわけではなく、ためこみ症、ADHD(注意欠如・多動症)などの特性、うつ状態、認知症など、さまざまな背景で片付けが難しくなることがあるとされています。②怠けや性格の問題と決めつけず、気になる場合は精神科・心療内科や地域の相談窓口に相談するのが安心です。③ご家族が無理に捨てさせると、かえって関係がこじれることがあるため、本人のペースを尊重しながら進めるのが基本です。
「親の家が物であふれているが、片付けようとすると怒られる」「自分は掃除ができない人間なのかもしれない」「部屋が汚い状態が何年も続いている」——遺品整理や実家の片付けの現場でも、こうしたご相談をよく伺います。この記事では、片付けられない病気とよばれる状態の考えられる原因、相談先、ご家族の接し方、片付けの進め方を、できるだけやさしく説明します。なお、病気かどうかの判断(診断)は医師が行うもので、この記事は診断を行うものではありません。
片付けられない病気とは?|病名ではなく「状態」をさす言葉
「片付けができない病気」「部屋が片付けられない病気」と検索される方が多いのですが、「片付けられない病気」という名前の病気が単独であるわけではありません。片付けや掃除が極端に難しくなる状態を、まとめてこうよんでいます。
その背景の一つとして知られているのが「ためこみ症」です。ためこみ症は、物の価値に関係なく手放すことに強い苦痛を感じ、物がたまって住まいが本来の使い方をできなくなる状態とされています。医師が診断基準に基づいて評価するもので、整理して楽しむ「収集家」とは区別されています(MSDマニュアル家庭版の解説による)。有病率は1.5〜6%ほどとされ、決して珍しいものではありません。
片付けられない原因として考えられるもの
片付けられない理由は一つではありません。次の表のように、いくつかの背景が重なっていることもあります。あくまで目安で、当てはまるからといって病気と決まるわけではありません。
| 考えられる背景 | よくある様子 | 相談先の目安 |
|---|---|---|
| ためこみ症 | 使わない物でも手放せず、捨てようとすると強い不安や苦痛がある。家の中が物で埋まる | 精神科・心療内科 |
| ADHD(注意欠如・多動症)などの特性 | 片付けを始めても途中で別のことに気がそれる、物の置き場所が決められない、先延ばしが続く | 精神科・心療内科、発達の相談窓口 |
| うつ状態 | 気力がわかず、以前できていた掃除やごみ出しができなくなった | 精神科・心療内科 |
| 認知症の始まり | 同じ物を何度も買う、ごみの日がわからなくなる、片付けの手順が分からなくなる | かかりつけ医、もの忘れ外来、地域包括支援センター |
| 体力の低下・病気やけが | 腰やひざが痛くて、かがんだり重い物を運んだりできない | かかりつけ医、介護の相談窓口 |
| 大切な方を亡くした悲しみ | 故人の物を手放すと思い出まで消えてしまう気がして、片付けが止まる | 気持ちの整理がつくまで待つ、必要なら相談窓口へ |
とくに高齢のご家族の場合、年齢による体力の低下や認知症が背景にあることもあります。以前はきれい好きだった方が急に片付けられなくなったときは、早めに医療や介護の窓口に相談されることをおすすめします。
掃除ができない・部屋が汚い…病気のサインかどうかの目安
「掃除ができない病気なのでは」「部屋汚い状態が続くのは病気?」と不安になったときは、次の項目を目安にしてみてください。複数当てはまり、生活に支障が出ているときは、専門家に相談するサインかもしれません。
- 物が多く、床や廊下、キッチン、トイレなどが本来の使い方をできなくなっている
- 使わない物でも、捨てようとすると強い不安や苦痛を感じる
- 散らかっていることが恥ずかしくて、家族や業者を家に入れられない
- ごみが片付けられず、悪臭や害虫、火災の心配が出ている
- 片付けようとしても、何から手をつけてよいか分からず動けなくなる
- 以前はできていた掃除やごみ出しが、最近できなくなった
ためこみの問題がある方は、ご自身では問題だと感じていないことも多いとされています。ご家族が心配しているのに本人が困っていない場合は、無理に説得しようとせず、後述の相談窓口に家族の側から相談するのも一つの方法です。
ゴミ屋敷・汚部屋と病気の関係
ゴミ屋敷や汚部屋の状態は、ためこみ症や、自分の身の回りのことに関心がなくなる「セルフネグレクト」が背景にあることがあります。ゴミ屋敷が病気だと決まるわけではありませんが、「片付けない人」ではなく「片付けられない状態にある人」と捉えると、ご家族の接し方が変わってきます。セルフネグレクトについてはセルフネグレクトの特徴とご家族ができることの記事で詳しく説明しています。
病院は何科?茨城県で相談できる窓口
片付けられない原因が気になるときの相談先は、次のとおりです。
- 精神科・心療内科:ためこみ症やうつ状態、ADHDなどの特性が心配なとき。ためこみ症では、認知行動療法が最初に試みられる治療法とされています。
- 茨城県精神保健福祉センター(水戸市笠原町993-2、電話029-243-2870):こころの健康に関する相談窓口です。
- いばらきこころのホットライン:平日は029-244-0556(月〜金 9:00〜12:00・13:00〜16:00、祝日・年末年始を除く)、土日は0120-236-556(9:00〜12:00・13:00〜16:00、年末年始を除く)。匿名で相談できるとされています。
- お住まいの市の地域包括支援センター・福祉の窓口:高齢のご家族の様子が気になるとき。ごみ出しや生活全般の相談にも応じてもらえます。
受付時間や番号は変更されることがあります。ご利用の前に、茨城県の公式サイトで最新の情報をご確認ください。
ご家族ができること・避けたい声かけ
片付けられない方に、ご家族が「汚い」「だらしない」「早く捨てなさい」と言ってしまうことは、よくあります。けれど、こうした言葉は本人を追い詰め、かえって家に入れてもらえなくなる原因になりやすいとされています。
| 避けたい声かけ | おすすめの声かけ |
|---|---|
| 「なんでこんなに汚いの」 | 「困っていることはない? 一緒にできることがあれば言ってね」 |
| 「全部捨てるからね」 | 「どれから見ていこうか。今日はこの一か所だけにしよう」 |
| 「だらしないから病気になるんだよ」 | 「最近疲れていない? 一度、相談できる窓口に聞いてみようか」 |
本人の許可なく物を捨てることは、信頼関係を壊してしまいます。まずは「一緒に」「少しずつ」が基本です。ご自身が片付けられずに悩んでいる場合は、捨てる基準の考え方も参考にしてみてください。
片付けが難しいときは、業者に頼む選択肢もあります
ご本人やご家族だけでは手に負えないとき、無理をせず専門の業者に頼むのも一つの方法です。ただし、病気やためこみの背景がある場合は、物を一気に処分するとご本人の心の負担が大きくなることがあります。どの物を残すか、どこまで進めるかを、ご本人と相談しながら決めるのが大切です。
| 状況 | ご検討いただきたいこと |
|---|---|
| ご本人は片付けたいが、体力・気力がない | 不用品の回収・仕分けのお手伝い(不用品回収) |
| ごみが大量で、悪臭・害虫がある | 状態に応じて特殊清掃や消臭・清掃を検討 |
| ご家族が亡くなり、家全体を片付けたい | 遺品整理として、貴重品・思い出の品を仕分けながら進める |
| 費用の目安を知りたい | 料金のご案内とゴミ屋敷の片付け費用の記事 |
費用は、物の量・お住まいの状況・作業人数によって大きく変わるため、まずは現地を見たうえでのお見積りが目安になります。ご依頼の流れはこちらをご覧ください。片づけDo!は、取手市・守谷市・つくば市を中心に茨城県内で遺品整理・不用品回収・清掃のご相談に対応しており、グループ内で解体工事専門店(解体Do!)も運営しています。
片付けられない病気に関するよくあるご質問
Q. 片付けられないのは病気ですか?
A. 片付けられない状態が必ず病気とは限りません。ためこみ症、ADHDなどの特性、うつ状態、認知症などが背景にあることもありますが、判断は医師が行います。気になる場合は精神科・心療内科などでご相談ください。
Q. 部屋が汚い人は、何か病気を抱えているのでしょうか?
A. 忙しさや体力の低下など、病気ではない理由もたくさんあります。ただし、以前はできていた掃除ができなくなった、日常生活に支障が出ているといった変化があるときは、早めに専門窓口へ相談されると安心です。
Q. 親が片付けようとしません。どうすればよいですか?
A. 無理に捨てさせず、まずは困っていることを聞くところから始めてください。ご本人が拒むときは、地域包括支援センターや、茨城県の相談窓口にご家族から相談する方法があります。
Q. 片付けてしまうと、症状はよくなりますか?
A. 片付けだけでは、ためこみの背景が解消されず、再び物がたまることがあるとされています。専門家の支援とあわせて、片付けを進めるのが望ましいといわれています。
Q. 業者に頼むと、費用はどのくらいかかりますか?
A. 物の量・間取り・状態によって大きく変わるため、一律にはお伝えできません。現地を拝見してからのお見積りが目安になります。詳しくはよくある質問もご覧ください。
まとめ|一人で抱え込まず、まずはご相談ください
片付けられない状態は、怠けや性格だけで決まるものではなく、さまざまな背景が関係していることがあります。まずは、ご本人もご家族も自分を責めないことが大切です。病気が心配なときは医療や地域の窓口に、片付けそのものでお困りのときは私たちにご相談ください。
お電話は0120-306-122(8:00〜21:00・年中無休)、または無料見積もりフォームへどうぞ。「何から手をつけたらいいか分からない」という段階でも、けっこうです。
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