大切な方を亡くされたあと、最初に必要になる書類が「死亡診断書」です。まず次の3点を押さえてください。

結論:①死亡診断書は、亡くなったことを医師が証明する書類で、病院などで医師が作成してくれます。ご遺族が自分で書くものではありません。②その用紙は死亡届と一続きになっていて、死亡の事実を知った日から7日以内に市役所へ提出するとされています。③役所に出すと原本は戻ってこないため、提出の前にコピーを取っておくと後の手続きで困りません。

「何をどこへ持っていけばいいのか分からない」「費用はいくらかかるのだろう」「なくしてしまったらどうしよう」——突然のことで気持ちが追いつかないなか、手続きの不安が重なるのは当然のことです。この記事では、死亡診断書のもらい方、費用の目安、再発行、提出先を、取手市・守谷市・つくば市の公式案内に沿って順番にご説明します。分からない部分は、そのままお電話でご相談ください。

死亡診断書とは? 「死亡証明書」と同じものですか

死亡診断書とは、人が亡くなったことと、その原因などを医師が証明する書類です。「死亡証明書」と呼ばれることもありますが、日本で役所に提出する正式な書類名は「死亡診断書」です。

この書類は、死亡届と一枚の用紙になっているのが一般的です。用紙の左半分がご遺族が記入する「死亡届」、右半分が医師が記入する「死亡診断書(または死体検案書)」という形で、A3サイズの用紙が使われます。用紙は病院で用意されていることが多く、葬儀社が手配する場合もあります。

この書類がなければ、死亡届を受け付けてもらえず、火葬の許可も出ません。葬儀や火葬の日程にも関わるため、最初に必要となる大切な書類です。

死亡診断書はどこでもらえる? 亡くなった場所別の流れ

亡くなった場所によって、書類の出どころが変わります。

亡くなった場所 書類の出どころ ご遺族がすること
病院・診療所 担当医が作成 病院から用紙を受け取る(多くは退院手続きの際)
介護施設・老人ホーム 提携医やかかりつけ医が作成 施設の職員に、書類を作成する医師と受け取り方法を確認する
自宅(在宅療養・かかりつけ医あり) かかりつけ医が往診して作成 かかりつけ医に連絡して来てもらう
自宅(かかりつけ医がいない、突然の場合など) 状況により、警察の確認を経て医師が「死体検案書」を作成 慌てず119番や110番に連絡し、指示に従う

状況によっては、警察の確認が必要になることがあります。ご遺族に落ち度があるわけではなく、亡くなった原因をはっきりさせるための通常の手続きです。落ち着いて、周囲の方や葬儀社に相談しながら進めてください。

死亡診断書と死体検案書の違い

よく似た名前の書類に「死体検案書」があります。どちらも役所に出す死亡届に付ける、医師が作成する書類ですが、使い分けは次のとおりとされています。

項目 死亡診断書 死体検案書
どんなとき 病気などで、診察を受けていた方が亡くなったとき 事故・突然死・診察を受けていなかった方など、死因の確認が必要なとき
作成する人 診察していた医師 検案を行う医師(警察の依頼を受ける医師など)
費用の目安 3,000円〜1万円程度 3万〜5万円程度(遺体の搬送や保管が含まれる場合もある)
役所での扱い 死亡届に添えて提出 死亡届に添えて提出(扱いは同じ)

費用は医療機関や状況によって異なり、上記はあくまで目安です。実際の金額は、病院の窓口や書類を作成する医師にご確認ください。

死亡診断書の料金の目安と、誰が払うのか

死亡診断書は健康保険の対象外(自費)のため、料金は医療機関ごとに決まります。目安として、病院では3,000〜5,000円程度、介護施設や診療所では5,000円〜1万円程度の場合があるといわれています。死体検案書になると、3万〜5万円程度かかることがあります。

支払いは、病院の会計時に入院費などと一緒に精算する、後日窓口で支払う、葬儀社が立て替えてのちに精算する、といった形がありますので、受け取る際に確認しておくと安心です。

この費用は、葬儀にかかる費用の一部として相続の手続きで扱いが関係することがあります。税金や相続に関わる部分は、税理士や司法書士などの専門家にご確認ください。

死亡診断書の提出先と期限|取手市・守谷市・つくば市

死亡届は、「死亡の事実を知った日から7日以内」に提出する決まりです。提出先は、亡くなった場所、亡くなった方の本籍地、届出をする方の住所地のいずれかの市区町村役場とされています。届出ができるのは、親族、同居の方、家主や家屋の管理人などです。実際には、葬儀社が代わりに提出することも多くあります。

市 窓口・お問い合わせ先 確認しておきたい点(各市の公式案内より)
取手市 市民課 0297-74-2141(代表) 死亡届の受理後に火葬許可証を交付。やすらぎ苑を利用する場合は先に予約を入れてから提出。窓口の受付時間は2026年10月から変更の案内あり
守谷市 市役所 0297-45-1111(代表) 夜間などの受付では、火葬許可証などの発行はできないと案内されている
つくば市 市役所 029-883-1111(代表) 7日目が閉庁日の場合は翌開庁日まで。火葬の予約が分かるもの(予約票など)が必要。閉庁日の届出窓口は令和8年度から変更の案内あり

窓口の時間や夜間・休日の受付方法は変更されることがあります。お出かけの前に、各市の公式サイトか電話で確認してください。分からないときは、葬儀社に提出の代行をお願いできるか聞いてみる方法もあります。

あわせて、亡くなったあとの市役所での手続き全体は家族が亡くなったら茨城のどの窓口へ?市役所で済ませる手続き一覧にまとめています。

提出する前に必ずコピーを取っておきましょう

死亡診断書(死亡届)の原本は、役所に提出すると戻ってきません。ところが、その後の手続きで「死亡の事実を証明する書類」を求められる場面がいくつもあります。

  • 生命保険・簡易保険などの請求:保険会社によって必要書類が異なります。
  • 年金・健康保険などの手続き:役所や年金事務所での手続きで求められる場合があります。
  • 金融機関での手続き:名義変更や解約の際、書類の提出を求められる場合があります。

提出前に5〜10枚程度のコピーを取っておく方が多いとされています。ただし、コピーが使えるかどうかは提出先によって異なります。必要な枚数が分からない場合は、先に各窓口へ「何が必要か」を確認してからコピーを取ると無駄がありません。民間の保険請求などには、病院へ別途「死亡診断書」を依頼する必要が生じることもあるため、あわせて確認してください。

なくした・汚した・原本を出してしまったとき(再発行と写しの請求)

「死亡診断書を紛失した」「コピーを取る前に役所へ出してしまった」という場合でも、慌てなくて大丈夫です。方法は主に2つあります。

①作成した医療機関に再発行を依頼する

書類を作成した病院や医師に連絡し、再発行を依頼します。再発行の可否や手数料は医療機関ごとに異なり、初回と同程度の費用がかかる場合もあるといわれています。

②市役所で「死亡診断書の写し」を請求する

取手市では、死亡診断書の写しを1通350円で請求できると案内されています。請求できるのは、届出人や亡くなった方の親族などの利害関係人で、本人確認書類などが必要です。窓口は市役所の市民課、藤代庁舎の藤代総合窓口課、取手支所で、受付時間は平日の日中です。

ただし、写しが交付されるのは、法令で提出が義務づけられている場合や、官公署などから提出を求められている場合に限られるとされ、会社への提出や民間保険の請求には使えないと案内されています。守谷市・つくば市で写しが交付できるかどうかは、市役所へお問い合わせください。

死亡診断書が出たあとの流れ|遺品整理はいつから?

死亡診断書を受け取ってから遺品整理までの、おおまかな流れは次のようになります。

  • 当日〜数日:死亡診断書を受け取る→死亡届を提出→火葬許可証を受け取る
  • 数日〜1週間ほど:通夜・葬儀・火葬
  • 葬儀後:健康保険・年金・公共料金などの手続き、相続に関する手続き
  • 落ち着いてから:遺品整理・実家の片付け

遺品整理は、葬儀の直後に慌てて始める必要はありません。ただし、賃貸住宅の退去期限や、相続に関わる手続きの期限など、期日があるものは別です。何から手をつけたらいいか迷うときは、遺品整理は何から始める?親が亡くなった後の手続きと順番をご覧ください。

相続の手続きや期限に関わる部分は、状況によって判断が分かれます。司法書士・弁護士・税理士などの専門家にご確認ください。

ご遺族が気をつけたいこと

  • 記入内容を確認する:氏名や生年月日などの誤りがあると、役所や保険の手続きでやり直しになることがあります。受け取った時点で確認すると安心です。
  • 書類は原本の保管場所を決める:死亡診断書は個人情報が詰まった書類です。複数人で手続きを分担する場合は、紛失しないよう保管場所を決めておきましょう。
  • 無理をしない:心身ともにお疲れのときです。葬儀社、親族、市役所の窓口に頼りながら進めて構いません。

よくあるご質問

Q. 死亡診断書はいつまでにもらえば良いですか?

多くの場合、亡くなったその日から数日のうちに、葬儀や火葬の日程に合わせて受け取ります。死亡届は、死亡の事実を知った日から7日以内に提出するとされています。

Q. 死亡診断書の費用は誰が負担しますか?

病院などの窓口で、喪主や届出をするご家族が支払うのが一般的です。金額は医療機関によって異なります。

Q. 死亡診断書のコピーは何枚必要ですか?

手続きの種類によって異なります。5〜10枚程度取っておく方が多いとされていますが、提出先ごとに必要かどうかを先に確認してください。

Q. 死亡診断書は誰が書くのですか?

診察していた医師が作成します。ご遺族が記入するのは、死亡届の左半分の部分です。

Q. 夜間や休日でも死亡届は出せますか?

夜間や休日の受付方法は市によって異なります。受付はできても、火葬許可証の発行は平日の日中のみという場合があります。事前に各市へ確認してください。

まとめ

  • 死亡診断書は医師が作成し、死亡届と一続きの用紙になっている
  • 死亡の事実を知った日から7日以内に、市役所へ提出するとされている
  • 費用の目安は、死亡診断書で3,000円〜1万円程度、死体検案書で3万〜5万円程度(医療機関により異なる)
  • 原本は戻らないので、提出前にコピーを取る。紛失した場合は医療機関への再発行依頼や、市での写しの請求を検討する
  • 遺品整理は急がなくてよい。迷うときは専門家に相談する

※本記事の内容は2026年10月時点の各市の公式案内や一般的な情報にもとづく目安です。手続きの詳細・期限・費用は、医療機関や各市の窓口、専門家にご確認ください。

遺品整理の進め方や費用が気になる方は、遺品整理のご案内、料金の目安、ご依頼の流れ、よくあるご質問もあわせてご覧ください。取手市・守谷市・つくば市の対応については、対応エリアのページでご案内しています。

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