「生前整理は何から始めればいいのか分からない」「気づいたら何年も手つかず」——そう感じている方は少なくありません。結論から言うと、生前整理でやることは大きく分けて「モノの整理」「財産・お金の整理」「気持ちの整理(エンディングノート)」の3つです。この記事では、今日からひとつずつ始められる10項目のやることリストを、順番とコツつきでご紹介します。難しく考えず、1日1か所からで大丈夫です。
生前整理でやることは何?全体像を3つに整理
生前整理とは、元気なうちに自分の持ち物やお金、気持ちを整理しておき、将来のご自身の暮らしを軽くするとともに、ご家族が困らないようにしておくことです。生前整理とは?何をするのか・進め方を6つのステップででも解説していますが、やることは次の3つに整理できます。
- モノの整理……衣類・家電・家具・書類・思い出の品など、身の回りの持ち物の要不要を決める
- 財産・お金の整理……預金口座、不動産、保険、証券、サブスクなどを一覧にして把握する
- 気持ちの整理……エンディングノートや遺言書で、自分の希望を家族に伝えておく
この3つを一気にやろうとすると挫折しやすいため、次の章では「今日からできる」単位まで分解した10項目をご紹介します。
【今日からできる】生前整理やることリスト10項目
以下は、実際に取り組む順番のおすすめです。すべてを一度にやる必要はなく、1つずつ進めるだけでも十分に前進します。
| 順番 | やること | 目安の時間 |
|---|---|---|
| 1 | 衣類・洋服の要不要を決める | 半日〜1日 |
| 2 | 書類・紙類(契約書、保証書、通帳など)を1か所にまとめる | 半日 |
| 3 | 家電・家具で使っていないものを洗い出す | 半日 |
| 4 | 思い出の品(写真・手紙・アルバム)を厳選する | 1〜2日 |
| 5 | 預金口座・保険・証券を一覧表にする | 半日 |
| 6 | 不動産の名義・評価額を確認する | 半日〜数日 |
| 7 | サブスク・年会費サービスを洗い出して解約を検討する | 1〜2時間 |
| 8 | パソコン・スマホのID/パスワードを整理する(デジタル遺品対策) | 1〜2時間 |
| 9 | エンディングノートを書き始める | 継続的に |
| 10 | 必要に応じて遺言書の作成を検討する | 専門家に相談 |
費用をかけずに買い取ってもらえるものもあります。詳しくは生前整理で買い取ってもらえるもの|元気なうちに売るメリットをご覧ください。
何歳から始める?40〜50代からが理想の理由
生前整理を始める年齢に決まりはありませんが、体力・判断力・時間の余裕がある40〜50代から少しずつ始めておくのが理想的とされています。60代から始める方も多いですが、年齢が上がるほど「体力的にきつい」「判断に迷う」という声が増える傾向にあります。年代別の始め方の違いは、生前整理の柱記事でも取り上げていますのであわせてご覧ください。
費用の目安については生前整理の費用相場|間取り別の目安と料金の決まり方で詳しく解説しています。
財産・お金まわりで整理すること
銀行口座、不動産、保険、投資信託や株式などは、まず「どこに何があるか」を一覧にすることが第一歩です。口座が複数の銀行に分散していたり、使っていない口座が残っていたりすると、ご家族が相続の際に把握しきれず苦労するケースが多く見られます。実家の不動産をどうするか含めて整理したい場合は、不動産買取・売却のご相談も承っています。
相続税の申告が必要になるケースもあるため、資産の総額が大きい場合や不動産が複数ある場合は、早めに税理士など専門家に相談することをおすすめします。個別の事情によって扱いが異なるため、ご自身での判断が難しいときは専門家にご確認ください。
デジタル遺品(パソコン・スマホ)の整理
近年増えているのが、パソコンやスマートフォンの中に残る「デジタル遺品」の整理です。ネット銀行やネット証券の口座、サブスクリプションサービス、SNSのアカウントなどは、家族が存在に気づかないまま契約が続いてしまうことがあります。
- ID・パスワードの一覧を作り、信頼できる家族や場所に保管しておく
- 使っていないサブスクやアプリ課金を解約する
- ネット銀行・ネット証券の口座情報をエンディングノートに記載する
- SNSアカウントの扱い(削除/追悼アカウント化など)の希望を残しておく
パスワードなどの重要情報は、ノートに直接書くと紛失や盗難のリスクもあるため、保管場所や伝え方を工夫することも大切です。
エンディングノートに書いておくこと
エンディングノートは法的な効力を持つ書類ではありませんが、家族への「申し送り」として非常に役立ちます。市販のノートを使ってもよく、ノートやアプリを使わずに手持ちのメモ帳から始めても構いません。書いておくとよい項目は次の通りです。
| カテゴリ | 書いておく内容の例 |
|---|---|
| 基本情報 | 生年月日、本籍地、家族構成、家系図、学歴・職歴 |
| 財産 | 預金口座、不動産、保険、証券、負債の有無 |
| デジタル | ID・パスワードの保管場所、SNSアカウントの扱い |
| 医療・介護 | 延命治療の希望、かかりつけ医、持病 |
| 葬儀・供養 | 葬儀の形式の希望、お墓、菩提寺の連絡先 |
| その他 | ペットのこと、大切な人へのメッセージ |
供養に関する希望は供養のページもあわせてご覧ください。
モノの整理で失敗しないコツ(1日1か所ルール)
生前整理でよくある失敗は、「一気に全部やろうとして疲れてしまい、途中で挫折する」ことです。おすすめは「1日1か所、1週間で1カテゴリー」というように、無理のないペースを決めて進める方法です。たとえば月曜は衣類、火曜は書類、というように曜日ごとに担当を決めるだけでも、心理的なハードルがぐっと下がります。
判断に迷うものは「保留ボックス」を作ってひとまず入れておき、期限を決めて後で見直すのも有効です。すべてを一度に決めようとしないことが、続けるコツです。
自分だけで難しいときは業者に相談する
体力的に大変な作業(大型家具の移動や高所の片付けなど)や、量が多くて自分だけでは進められない場合は、生前整理の専門業者に相談する方法もあります。業者選びのポイントは生前整理の業者はどう選ぶ?優良業者を見分ける7つの基準で詳しく解説しています。私たち片づけDo!でも、お一人おひとりのペースに合わせたご相談を承っています。
よくある質問
Q. 生前整理は一人暮らしでもできますか?
A. はい、可能です。ご自身の体力や時間に合わせて、少しずつ進めていただけます。不安な場合は家族や業者に相談しながら進めることをおすすめします。
Q. エンディングノートはどこで手に入りますか?
A. 書店や100円ショップ、自治体の窓口などで手に入ることが多いです。無料のテンプレートを配布している自治体もあります。
Q. 財産の整理は税理士に相談すべきですか?
A. 資産状況が複雑な場合や相続税が発生しそうな場合は、早めに税理士へ相談することをおすすめします。個別の事情によるため、詳しくは専門家にご確認ください。
生前整理は、ご自身のためだけでなく、残されるご家族のためにもなる大切な準備です。今日ご紹介した10項目のうち、まずはひとつだけでも始めてみませんか。お片付けの量が多い、進め方に迷うという場合は、片づけDo!までお気軽にご相談ください。
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