「業者に頼めば全部やってもらえるのか、それとも自分で仕分けしておかないといけないのか分からない」——遺品整理を初めて依頼するとき、多くの方がまず戸惑うのがこの「業者の作業範囲」です。

結論から言うと、遺品整理業者に依頼すれば、仕分け・搬出・不用品の処分・簡易清掃までは基本料金の中で一括対応してもらえます。買取、供養、特殊清掃、不動産の売却・解体といった作業は、業者によって対応可否が分かれる「オプション」または「グループ会社との連携」という形になるのが一般的です。この記事では、どこまでが標準対応で、どこからが追加相談になるのかを一覧でご紹介します。

遺品整理業者の基本サービス(追加費用なしで対応するのが一般的)

まず、多くの遺品整理業者が基本料金の中に含めている作業です。見積もりを取るときは、この範囲がきちんと含まれているかを確認しましょう。

作業内容具体的な内容
仕分け「残すもの」「処分するもの」「保留」の3つに分ける
貴重品の捜索現金・通帳・印鑑・貴金属・権利書などを探し出す
搬出・運搬家財を部屋から運び出し、トラックに積み込む
不用品の処分廃棄物として適正に処理する
簡易清掃掃き掃除・簡単な拭き掃除など、退去や売却前の最低限の清掃

このうち「不用品の処分」は、家庭から出るごみを収集運搬する行為にあたるため、一般廃棄物収集運搬業の許可を持つ業者(または許可業者と提携している業者)でなければ本来行えません。見積もりの際に、この許可の有無を確認することをおすすめします(詳しい確認ポイントは遺品整理業者の選び方でも解説しています)。

オプションで対応する作業

基本サービスに加えて、業者によって対応できたりできなかったりする作業があります。依頼前に「その業者は何ができて、何ができないのか」を確認しておくと、後から「別の業者に頼み直す」という二度手間を避けられます。

買取

遺品の中に価値のある品(貴金属・骨董品・着物・家電など)がある場合、それを買い取り、費用から差し引く「買取相殺」というサービスがあります。ただし遺品の買取には古物商許可が必要です。許可のない業者は、査定はできても正式な買取はできません。詳しくは遺品整理で出た品は買い取ってもらえる?をご覧ください。

供養

仏壇・位牌・人形・写真など、単に「処分」するには気が引けるものは、お寺と提携した合同供養やお焚き上げに対応している業者もあります。仏壇・お人形・写真はどう処分する?で費用の目安を紹介しています。

特殊清掃

孤独死や長期間の放置があった現場では、通常の清掃では対応しきれない臭気・害虫・汚損への処置が必要になります。これは遺品整理とは別の専門技術が必要な作業です。特殊清掃とは?費用相場・作業内容で詳しく解説しています。

不動産の売却・解体

遺品整理が終わったあと、「実家をどうするか」という問題が残ります。売却する、賃貸に出す、更地にして活用するなど選択肢はさまざまです。片づけDo!では、グループ内で不動産売買・解体工事専門店(解体Do!)を運営しているため、遺品整理から実家の処分まで一貫してご相談いただけます。不動産買取・売却について見る / 解体について見る

業者に「どこまで」任せられるかは、実は依頼者次第

意外に知られていませんが、遺品整理業者にどこまで任せるかは、業者の対応力だけでなく依頼者側がどこまで自分でやりたいかによっても変わります。

依頼者の状況向いている依頼スタイル
貴重品だけ先に自分で確認したい「仕分け以降」を業者に依頼(貴重品捜索は事前に自分で)
時間がなく、立ち会いも難しい「すべてお任せ」(鍵預かり・非対面対応が可能な業者を選ぶ)
思い出の品はゆっくり見たい一部の部屋・一部の遺品だけ業者に依頼し、残りは自分で
実家全体を早く片付けたい一軒家まるごとのフルパック

「全部お任せ」も「一部だけ依頼」もどちらも可能です。見積もり時に、どこまでを業者に任せたいかを具体的に伝えることが、費用を抑えるコツでもあります(実家の片付け、どこから手をつける?も参考にしてください)。

遺品整理業者に依頼できないこと

一方で、遺品整理業者に依頼してもできないこと、専門家への相談が必要なことも押さえておきましょう。

  • 相続手続きそのもの:遺産分割協議や相続放棄の判断は、弁護士・司法書士・税理士の領域です。業者は手続きの代行はできません
  • 相続税の申告:税理士の業務です
  • 法律上の判断が必要な遺言・相続トラブルの解決:弁護士に相談が必要です

片づけDo!では、こうした専門家への相談が必要なケースについても、必要に応じて連携先をご案内できる体制を整えています。特に、相続放棄を検討されている方は、遺品の処分(特に金銭的価値のあるものの売却)が「相続財産に手をつけた」とみなされ、相続放棄ができなくなるおそれがあります。少しでも可能性がある場合は、遺品整理を始める前に必ず専門家にご確認ください。

「遺品整理士」がいる業者は何が違うのか

遺品整理業者のサイトでよく見かける「遺品整理士」という肩書きについても触れておきます。これは国家資格ではなく、一般社団法人遺品整理士認定協会が認定する民間資格です。資格の有無が作業範囲を法的に左右するわけではありませんが、遺品の丁寧な扱い方や、遺族への配慮についての研修を受けているという点で、業者選びの一つの目安にはなります。

作業範囲そのものを左右するのは、資格の有無よりも、先に触れた一般廃棄物収集運搬業の許可と古物商許可の2つです。この2つの許可を自社で持っているか、許可業者と提携しているかを確認すれば、その業者が「どこまで対応できるか」がおおよそ分かります。

茨城県内で依頼する場合に確認したいこと

取手市・守谷市など茨城県南エリアで遺品整理を依頼する場合、一般廃棄物の収集運搬は市町村ごとに許可が分かれています。たとえば取手市は取手市の許可業者一覧を、守谷市は守谷市の許可業者一覧をそれぞれ公式サイトで公開しており、許可のない業者が回収したごみは常総環境センターなどの処理施設に正規に持ち込むことができません。依頼先が該当する市町村の許可を持っているかは、契約前に確認しておくと安心です(取手市環境対策課 0297-74-2141/守谷市生活環境課 0297-45-1111)。

片づけDo!は茨城県知事許可の宅建業免許((2)第7366号)と解体工事業登録(登-5第1090号)を保有し、取手市・守谷市・つくば市・水戸市エリアで遺品整理から不動産・解体まで対応しています。対応エリアの詳細は対応エリア一覧をご覧ください。

見積書で「作業範囲」を確認する方法

作業範囲をめぐるトラブルの多くは、見積もり段階での確認不足が原因です。見積書を受け取ったら、次の3点を確認してください。

  1. 「基本料金に含まれる作業」が明記されているか:単に「一式」とだけ書かれている見積書は要注意です。仕分け・搬出・処分・清掃のどこまでが含まれるのか、項目ごとに書かれているものを選びましょう
  2. オプション料金が別立てで示されているか:買取・供養・特殊清掃・エアコン取り外しなどを依頼したい場合、それぞれの料金が別途明記されているか確認します
  3. 追加費用が発生する条件が書かれているか:「当日、想定より荷物が多かった場合」など、追加費用が発生しうる条件が事前に説明されているかも重要なポイントです

作業範囲があいまいなまま契約すると、「思っていたことをやってもらえなかった」「聞いていない追加料金を請求された」というトラブルにつながります。見積もりの確認ポイントは遺品整理の見積もりで必ず確認すべき6つのことでも詳しくまとめています。

よくある質問

Q. 遺品整理業者にはどこまで作業を任せられますか?
A. 仕分け・貴重品捜索・搬出・処分・簡易清掃までが基本対応です。買取・供養・特殊清掃・不動産の売却や解体はオプションまたは連携対応となることが多く、業者ごとに範囲が異なります。

Q. 貴重品や現金も探してくれますか?
A. はい、基本サービスの一つとして貴重品の捜索は含まれるのが一般的です。ただし見つかった現金・通帳などの扱いは、相続との関係で慎重な対応が必要です。詳しくは遺品整理で現金・貴金属が出てきたら?をご覧ください。

Q. 立ち会いなしでも依頼できますか?
A. 多くの業者が鍵預かりなどの形で対応可能です。ただし貴重品の扱いなど、後のトラブルを避けるため事前の取り決めを書面で残すことをおすすめします。

Q. 掃除や特殊清掃も一緒にお願いできますか?
A. 簡易清掃は基本サービスに含まれますが、特殊清掃は別途の専門対応が必要です。片づけDo!では特殊清掃にも対応しています。


どこまで自分でやるべきか、どこから業者に任せられるか——迷ったときは、まず状況をお聞かせください。無理な提案はいたしません。

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